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東北の秋色の空

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

この日の宿泊先は、寺山記念館のあった市民の森内にある保養所です。
バス、トイレはついていない部屋ですが、宿泊費はかなりお安く、
部屋から少し離れた場所にある温泉浴場が無料で利用出来ます。
広いお風呂大好き。折角なので、一応お財布だけは部屋の金庫に入れて、
ゆっくりのんびりと温泉で体をほぐしました。
<ちなみにここ、後で出ます

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翌日も、朝から電車に乗って移動をする予定。
でも無料送迎バスの朝一番の時刻では電車に間に合わないので、
フロントの方に、乗りたい電車の時間を告げて、
それに間に合うようにタクシーを呼んで下さいとお願いをしました。
その後、部屋にフロントから電話がかかって来て、
少し早い時間になるけれど、スタッフが車で帰宅するので、
良かったらそれに乗って駅まで行きませんかとのお申し出が。

「え、良いんですか?」
「良いんです」

ありがとうございます! と、有り難く御好意に甘える事にしました。
駅までバスででも結構時間が掛かっていたので、
タクシー代どれぐらいかなあと心配していただけにすごく助かりました。
<ちなみにここも、後で出ます

海に浮かぶ芸術

旅行から帰って参りました。すごく、すっごく楽しかったー。
天気予報では台風の直撃との懸念があったのですが、
結局傘を差したのは二回だけ、ほんの三分程、後は日傘に転用という、
またしても微妙な感じにぎりぎりセーフ? なお天気運を発揮致しました。

行って来たのは、只今開催中の瀬戸内国際芸術祭。
瀬戸内海に点在する島を、幾つか巡って参りました。

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三年前の開催から、更にグレードアップしたこのイベント。
最初に知った時は「また思い切った企画だなあ」と驚きましたが、
これだけ規模が大きくなったって事は、成功しているんでしょうね。
確かに本当に面白くて、強くお勧め致します。
前回に続いて、良い刺激を沢山受けてきました。

空港に隣接した

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

寺山修司記念館は、市民の森公園という広い自然公園内にあります。
スポーツ施設やキャンプ場もありまして、館を出て、てくてく歩いていたら、
小田内沼の脇でキャンプをしている人もいらっしゃいました。
夕暮れ空を見ながら歩いて30分くらい? で、市民の森の保養所に到着。
夕食は、そこの食堂「おおせっか」にて、パイカの蒲焼丼を食べました。

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パイカとは豚の軟骨で、三沢の御当地グルメだそうです。
同じく土地の名産らしいごぼうも入っておりまして、
どちらもとっても美味しくて、むしゃむしゃ食べちゃいました。

般若心経ロック

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

ぼくは不完全な死体として生まれ
何十年かかゝって完全な死体となるのである
(「懐かしのわが家」の一節、この詩が氏の遺作だそうです)



念願の寺山修司記念館に行ったのは良かったのですが、
今回の最大の失敗は「朝、のんびりホテルを出た」ことに尽きます。
いや、どうせこの日は博物館以外には行けそうもないし、
そんなに閲覧に時間が掛かる規模でも無いよねーと思ったんだよ。
でも、迂闊だった。マジ、その可能性を失念してました。
そうだよ、記念館と言う事は、氏の作品が置いてあるんだよ。

ええ、入り口で申請すれば、一部作品のDVDを見る事が可能なんですよ。

貴重な舞台映像や、テレビの放送された特集番組など、
入門者からディープなファンまで堪能できるラインナップを見た瞬間、
それを知っていたら弁当持参の朝一で入館していたのに! と心の中で絶叫。
散々悩んだ挙句、蜷川版を見て感動し、予てより是非見たいと思っていた、
寺山修司演出&若松武主演の「身毒丸」をチョイスしました。
思えば、最初に触れた寺山作品がこれなんですよね。マイ寺山原点。

寺山版と蜷川版、大きく違うのはやっぱり音楽でしょうか。
舞台の煽りにもあった「見世物オペラ」の名の通り、
J・A・シーザー氏の歌が実に贅沢に全面に使用されております。
最も、蜷川版も、曲調が変わるだけで歌詞の変化は殆どありません。
よりアングラなのがオリジナル、やや窓口を広くした大衆向けが蜷川版。
細かい違いは多々ありますが、一番気になったのは蜷川版の方が、
撫子と身毒丸が早い時期から互いを異性として見ている所でしょうか。
蜷川版は身毒丸が撫子に一目ぼれした瞬間に継母となり、
その悲劇が二人の関係を歪ませた……てな流れでしたが、
寺山版は、基本は継子と継母の禁断の関係で話が進んでおりましたね。
あと、母の呼称が蜷川版は「母さん」なのですが、
寺山版では「おっかさん」なんですね。なんか寺山氏らしいな。

しっかしシーザー氏も只者じゃないな、上演した年代を考慮しても、
音楽に全く古さを感じないんですよね、ラップ調まであったりするぞ。
特に最初の「慈悲心鳥」かな? は凄い迫力&カッコ良くて鳥肌が立ちます。
「藁人形の呪い」は、舞台の見せ方的な意味で、蜷川版の方が好みかな。
氏はアニメ「少女革命ウテナ」の音楽をされていたそうですね。
アニメは観た事ありませんが、また思いきったプロデュースをしたな。

頭上には戦闘機

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

涙は人間の作ることができる一番小さな海です。
(寺山修司戯曲「人魚姫」らしいけど、「大山デブコの犯罪」のPVから引用)



寺山記念館には、氏の遺品や、作品のポスター等と共に、
生前関わりの深かった方々のインタビュー等も聞く事が出来ます。
面白いのがこちらの展示方法。展示室には11の机が並べられており、
卓上に置かれている懐中電灯で引き出しの中を照らし、
そこに収められた展示物見るという、変わった仕組みになっております。
なんというか、もうそこらへんからして、実に寺山ワールドですな。

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そして、記念館の裏には、短歌の記された道標が続いており、
それに沿って森の中を抜けると、文学碑に突き当たります。
こちらに刻まれた短歌は、谷川俊太郎氏が選んだものだそうです。
小田内沼を見下ろす素晴らしいビューポイントとなっておりますので、
訪れた方はこちらもお忘れなきよう、是非足をお運びくださいませ。

武器は双剣中心

モンハン、頑張って進んでおります。まだ、村5クエストなんですけどね。
世間が4で盛り上がっている最中に3gプレイとは、周回遅れも甚だしいな。

てか、奇面族のちびっ子が増えた!<漸くかよ

ちっさい子供がちょこまか動くのを見て、いらん妄想ばっかりしています。
以下ヘタリア、ジャンル違い要注意。
ハンター菊さんと、奇面族のギル&ユールです。



迷子の奇面族、二人目を発見した、菊さんとギル。

ギ「あーっ、てめえーっ」
ユ「なんで、てめえがいるんだよーっ」

実は幼馴染のギルとユールさん。二人は同じ、奇面族の子供です。
村の掟で一緒に旅に出たのは良いけれど、道中で喧嘩別れしたのです。

ギ「こいつ、おれさまのじゃまばっかしゃがるんだよっ」
ユ「てめえが、おれさまのあしをひっぱったんだろっ」
ギ「いこうぜ、きく。こんなやつ、ほっとけよ(菊さんの右手を引いて)」
ユ「ざけんな。きくはおれさまといくんだよ(菊さんの左手を引っ張り)」
ギ「これいじょう、おれさまのじゃますんじゃねえっ(ぐいぐい)」
ユ「それはこっちのせりふだっ、あしでまといなんだよっ(ぐいぐい)」
ギ「おい、きくっ。はっきりいってやれっ」
ユ「おれさまとこいつ、どっちといくんだよっ」

菊「……じ、じゃんけんで決めましょうか」

画面上で、ぴこぴこ首を振るギルと、ぷりぷりお尻を振るユールさん。
二人が並んだ後ろ姿は、さぞや菊さんのハートを癒すだろうなあ。

ギ「ほらみろよ、こんなにたくさんアイテムをあつめたぜっ」
ユ「じゃまなモンスターたちは、ぜんぶけちらしてやったぞっ」

菊「二人とも、本当にありがとうございます」

まさに、孫に囲まれて喜ぶ爺の図。実際喜んでいるのは私なのですが。
てか、なかなか進みません。だからゲーム、下手っぴなんですって。

とびらがわらう

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

その晩遅くなってから我が家に火事があり、近所の家まで焼けてしまった。
警察では漏電だと言ったが嘘だった。
ほんとはおれが机の引き出しにかくしておいた一匹の蛍が原因だったのだ。
(寺山修司記念館パンフレットより引用、「田園に死す」の台詞だっけ)

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折角なので、御存知の方には今更過ぎる、寺山修司氏のご紹介を。
寺山修司氏とは……まあぶっちゃけて言ってしまえば、
マザコンと田舎者コンプレックスを拗らせちゃったナル入った人が、
多分野に渡ってカルトでカオスでアングラなマイワールドを繰り広げ、
自分自身も演出しつつ、うっかり羽目を外しつつ、闘病の末に夭折した、
「職業は寺山修司です」と自称する、時代が生んだ多才な寵児です。
多分、間違っていないと思う。うん。

人に寄っては不気味&特殊過ぎて全く理解できないでしょうが、
嵌る人には人生観が変わる程に強烈な作品を多数残されております。
自分としては……うーん、作品によりけりですな。
「田園に死す(映画)」のオープニングには衝撃を受けましたが、
「書を捨てよ町へ出よう(映画)」は生理的に全く受け付けませんでした。
興味のある方は、氏の妖しい世界観が詰め込まれた「草迷宮(映画)」や、
ややマイルドな蜷川版の「身毒丸(舞台)」から入るのがお勧めかと。

自分の中では映像&舞台の演出家のイメージが最も強く、
実は著作は選集本一冊しか読んでおりません。
どうも氏は、確信犯的に自分を演出する節が見受けられて、
特にエッセイに関しては、何処までが本当で何処までが虚構か、
変に穿った読み方をしてしまうんだよなあ。嫌な読者です。

季節の変わり目

どこからともなく金木犀の香り漂う季節になって来ました。
ほんの二週間ぐらい前まではまだまだ夏が続いているみたいで、
こんなんじゃ学生は制服の衣替えって大変だよな……と思っておりましたが、
超余計な心配ですよね、本当に季節って上手く出来ているもんだよな。
とはいえ、朝晩はひやりとするものの、日中はまだ暑かったりもしますね。
町中を歩いていると、日傘さしている人もいるもんな。
それでも、既にブーツを履いている人もいるから不思議なもんだ。

サンダル、もういい加減に仕舞っておかなくっちゃな。
うだうだと後回しにしていたけど、夏物の服も整理して、秋冬ものを出そう。
気分を一新するのだ。

前衛世界の教祖

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

ご飯を食べた後は、駅から出発する無料バスに乗りました。
女の子一人と、三人の家族連れとで、乗り込んだのは三組のみ。
(てか、正直、三組もいた事に驚きました)
バスは、空港や科学館等にも停車しつつ、大体30分弱かかったかな?
そうして漸く到着いたしましたよ、「寺山修司記念館」に。

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建物からしてザ・テラヤマワールド。入り口からしてなんか違う。
上空から見ると、氏が作品に多用していた柱時計の形をしているそうです。

ふりむくな、ふりむくな、後ろには夢がない
(この名言は有名、寺山修司著の競馬評論か詩の一節だっけ? より引用)

スペシャル料理

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

午前中の殆どを使って、漸く青森県三沢駅に到着しました。やたー。
実はここが、今回の旅行の最大の目的の一つでもある場所。
知る人ぞ知る、「奇才・寺山修司生誕の地」なので御座います。

まずは昼食。駅前にある「きらく亭」にて天井桟敷ラーメンをいただきました。
前にもブログに書きましたが、今年は氏の没30年記念の年。
市内では只今特別企画として、複数の飲食店で「寺山食堂」と銘打ち、
生前の彼にまつわるメニューを提供中。これもその一つなのだ。

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このラーメン、使っているのは中華麺ではなく、なんと細パスタ。
寺山氏主宰の演劇実験室「天井桟敷」が欧州に遠征中、
劇団員がどうしてもラーメンが食べたくなり(その気持ち、判るなあ)、
中華麺が無かったのでパスタで代用したら意外に良かった……との逸話から。
正直、恐々口にしましたが、これ、普通に美味しかったです(笑)。
パスタってのは判るのですが、あんまり違和感感じずに食べられました。

三沢には米軍基地もあるんですね、食堂では制服姿の米軍さんと、
大阪から来たばかりらしい気さくな自衛隊さんが、一緒にお食事してました。
制服、カッコ良かったです。マジカッコ良かったです。

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