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苦手なんだって

我が家にブライスさんがやって来たと言うことで、
折角なので、何か服を作ってみようかなーと思ったのですよ。
ズボンの裾上げどころかボタン付けさえ滅多にしない性質でして、
言ってしまえば基本的に手芸は苦手。すんげえ不器用です。
でも、浴衣なら真っ直ぐ縫うだけだし、なんとかなるかなーと、
(家にある超レトロな足踏みミシンとは、激しく相性が悪いので)
姉にお願いして別宅にある電動ミシンを持って来て貰って、
型紙の載っている本と生地を買って、チャレンジしてみたのですよ。
不器用なりにも、購入した本に書かれてある丁寧な説明のお蔭もあって、
「あれ、なんかもしかして、ちゃんと作れてる? やるじゃん自分」と、
浮かれ気分で調子に乗って進めておりましたが、ここで重大なミス発覚。

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中学校の被服の授業以来のお裁縫なので、細かい部分は大目に見て頂きたい。
しかし、袖の裾の丸い部分に注目。お判り頂けるだろうか。
うわ、ちょっと。袖部分、左右を反対につけてしまっていたよ。

まあ、これより先に、簡単な帯の方は作ることが出来たし、
勉強するつもりで、根を詰め過ぎて苛々しない程度に、ぼちぼち頑張ろう。

ブライスが到着

ネットオークションでやっちまったの図。

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ネトオクって、何となく不安だし、ちょっと怖いよねーと
思っていた時期が、ええ、私にもありました……。
初ネオブライスは、今年の春に販売したお姫様に捧げました。
可愛くて可愛くて、パソコンの隣に並べては、にまにましております。

ときめく言葉が

「マーガレット展」の話題でやたら盛り上がる、仕事先の同世代メンバー。
何人かは、「我慢できない!」と、仕事帰りに観に行っておりました。
姉と二人で行ったのですが、姉の職場でも結構盛り上がるそうです。
なんだよ、なんだかんだ言って、みんな読んでいたんじゃん。
定期購読していた漫画雑誌によって派閥が出来たりしますが、
因みに私は小学生の頃は「なかよし」&「りぼん」派でしたね。
その後、中学から高校にかけて、「花とゆめ」から少年漫画へ移行したな。

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壁に貼られていた、今はやりの胸キュンセリフ集。若さと一途さが眩しいぜ……。
ちなみに、拙宅の駄文から悟られる方もいらっしゃると思われますが、
ワタクシ、臭い台詞が大好きです。ええ、大好物です。
リアルで言われたら、反応に困りそうですけどね。(こんな所はシビア)

梅ブラ行こうぜ

マーガレット展を見た後、キディラ○ドに行って、ユザワ○に行って、
休憩にと久しぶりにジャンポールエヴァンへ行きました。
しっかりと濃厚でコクのある、満足感のあるチョコレートケーキは健在。

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というか、普段必要最小限のルートしか使用することが無くて、
凄く久しぶりに梅田を巡りましたが、なんかいろいろ変わったなあ。
丁度ショップの新コーナーや、サンリオ系限定カフェ等もあったらしく、
ものすごい長さの行列を見かけて、ちょっとびっくりしました。

どう使うべきか

「私のマーガレット展」にて販売していた、展覧会グッズを購入。
観に行く前から狙っていたのは、勿論「オスカル様アイマスク」です。
「アタックナンバーワンアイマスク」もあってかなり迷いましたが、
やっぱりオスカル様を外す訳にはいかないと、ここは初志貫徹で。
とりあえず、前に抽選に申し込んだ「ガラスの仮面アイマスク」が外れても、
ショックは軽減されそうです……てか、普段アイマスクなんて使わないけどね。
他にも、イケメン入浴剤とか、名言クッキーとか、気になるものが多い中、
ひと目で心臓ぶち抜かれたのが、この陶器製「エースをねらえコミックプレート」。

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何故このコマ割をチョイスしたのか。その素敵センスが眩し過ぎる。
買っても使わないだろうと思いつつ、一旦会場を離れてランチをしながら考え、
その後やっぱり欲しくなって再び会場に向かって購入と相成りましたが、
ちょ、プレート! ごっつ減っているし! 残り少なくなっているし!
朝は棚に充分きっちり並べられていたのに、あと三枚になってるって!!
やっぱり、同じ気持ちで購入された方、多かったようですな。
何を盛ろうか……お蝶夫人にそのセンスを問われている気分です。

胸キュンの原点

大阪の百貨店で開催中の「わたしのマーガレット展」に行って参りました。
少女漫画雑誌「マーガレット」「別マ」五十周年記念の催し巡回展です。
尚、一番の目的は、勿論マーガレットの顔でもある「ベルばら」。
連休の混在を避けるつもりで開店間も無くの時間に向かったのですが、
既にチケット窓口では行列、会場内には沢山の人が集まっておりました。



歴代の表紙。こうしてみるとすっごい壮観だな。

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残念ながら、会場内は撮影禁止。ああ、もどかしい。

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唯一撮影可能だった、オスカルとアンドレの等身大立像。

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当然ながら女子率の高い、でもかなり年齢層の広い客層でした。
そして、プロの作家さんのイラストは綺麗だなあと実感。素晴らしい。
自分の知っている作品の年代はやや狭めではありましたが、
それでも聞いたことのあるタイトルや作家名にノスタルジックさ爆発。
改めて、読み返してみたくなりましたね。いやあ、漫画は文化だなあ。

ハードワーカー

台風上陸で警報が出ている最中、予約をしていたので、病院へ行きました。
流石に今日は待たなくても良いよねーと高をくくっておりましたが、
受診時間直後にも拘わらず、番号カードはまさかの300番代。
待合室のモニターを見ると、100番代が受診中だったので、
ならば今の内に……と、時間潰しを兼ねて近くにある郵便局へ行きました。
で、帰ってきたら、既に自分の番号を呼ばれた直後。15分程度だったのにー。
そのまま次に呼んで貰えたので良かったけどね、大変ご迷惑おかけしました。

再検査の結果は陰性。とりあえず、体の心配はなかったようです。ひと安心。
でも、経過を見る為に、一年以内にもう一度検査をして下さいと言われました。
あーもー、行きたくないなあ。いや、綺麗な病院だし、良い先生なんですけどね。
体の事を考えると仕方ないとは解っているんだけど、あの検査、もうやだ。

「最後に、くだらないことですけど、聞いて良いですか」
「はい、なんですか」
「外来のドクターは、昼休みとかの休憩時間って取っているのでしょうか?」

笑われました。いや、初診の頃から、ずっと気になっていたので。
まあ、合間を縫って。他のドクターとグループを組んでますから。
手術が入ったりすると、あれだけど……とか曖昧に言っておられましたが、
うん、つまり、ゆっくり休憩を取れる日常ではないようなんですね。
ありがとうございますと言われましたが、心配と言うより、好奇心です。
こちらこそ、すいませんでした。大変なお仕事、本当にお疲れ様です。

逃避行の果てに

はいからさんとドール繋がりで、こんなものを発見しました。
すんごい昔のコミックスなのに、こんな企画があるのがびっくりです。

はいからさんが通る ロマンティックドール

おかっぱの出版社バージョンの方が、個人的に原作に登場する中で、
ウェディングドレスと並んで好きな衣装なのが何気に嬉しいな。
いや、購入予定は無いけどね。ブライスでの販売だったら欲しいかもな。

さて、以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユル、はいからさんパラレルの続きです。



最悪の出会いをしたユル姉さんと菊さん。
婚約者だと言われても、当然ユル姐さんは納得しません。

ユ「冗談はやめてくれ、親父」
フ「冗談ではない、これはお前が生まれる前から決まっている事だ」
ユ「生まれる前って……あいつは東洋人だろ? どんな繋がりがあるんだよ」

時は鎖国時代。オランダ人と偽って、日本に向かったドイツ人外交官。
しかし嵐に遭い、船が難破したところを、日本の武家の船に助けられます。
オランダ人で無いことを悟られますが、それでも彼を助け、力になり、匿い、
そんな生活を送る中、その武家の一人娘と密やかな恋仲になるのです。
しかし時代は二人の恋仲を許さず、涙の別れの際に、二人は約束を交わします。

ギ「今はこんな時代だから、一緒になることは出来ねえけど」
ギ「でもいつか。お前の国の鎖国が終わり、国交を結べるようになったら」
ギ「俺の国とお前の国が、共に対等な時代になったら、その時は」

桜「私の家と貴方の家を、両家を一つにすると……お約束いたします」

尚、回想映像はギル君と桜さんでお送りします。
その後日本開国。国交樹立後、連絡が取れた両国は双方とも男児だった為、
更にその次の世代として、ユル姉さんと菊さんに白羽の矢が当たったのです。

ユ「そんな時代錯誤な……」
フ「彼は、私の目から見ても確かな男だ。お前も気に入るだろう」
ユ「気に入る訳ねえよ、あんな奴っ」
フ「これはもう決定したことだよ、ユールヒェン」

冗談じゃねえと憤慨するユールヒェンに、ひょっこり顔を出したのが、
弟の親友でバイルシュミット家に遊びに来ていたフェリシアーノちゃん。

フ「あれえ、ユールヒェン、機嫌が悪そうだねー」
ユ「フェリシアーノちゃん!! なんだよ、遊びに来ていたのかよ」
フ「うちにおっかない家庭教師が来ててさ、怖いから家出してきちゃったー」

ねえねえ、ルート、何処にいるのかなあ。
可愛くて癒しの元、フェリちゃんの言葉にピンとくる姐さん。

ユ「それだ、フェリちゃんっ。俺様と駆け落ちしようぜーっ」

そんなこんなで、駆け落ち決定。尚、フェリちゃんは、ルート君と同じ歳。
花も恥じらうオトシゴロの姐さんとは三つ年下の十四歳です。まだ子供。

フ「えええーっ、駆け落ちって。待ってよ、ねえ、ルートー」
ユ「ちょっと親父を脅すだけだから。なあ、頼むよ、フェリちゃん」
ル「二人だけで行かせるのは心配だから、俺も付き添おう」

こうして、どうしてこうなった系三人組の、逃走迷走劇。
夜のベルリンを三人で歩くのですが、その道中。

フ「ねえ、俺、お腹空いちゃったよ」
ル「む、フェリシアーノ。だらしがないぞ」
ユ「そういえば、夕飯を食いっぱぐれちまったな」

ひとまず三人は手近なパブに入ります。勿論、ここでビールを飲む訳だな。

ユ「よーし、盛り上がって来たぜー」
ル「初めて飲んだが、美味いな。おかわりだ」
フ「ち、ちょっと。ユールヒェンてば、飲み過ぎだよ。ルートもー」

ほろよく飲んでいると、開いたドアから入って来るのは、菊さんとその仕事仲間。
このお店、どうやら近くに軍関係の施設があるようで、客層も軍関係者が多め。
思わず身を小さくするユル姐さん達に、近くのテーブルの客たちの話が届きます。

モ「こんな所に、東洋人が偉そうに」
モ「閣下のお気に入りだからって、生意気な黄色い猿が」
モ「こっちが皮肉を言っても、いっつも無表情で聞き流しやがるし」
モ「何を考えているのか、わかりゃしねえ」

新参の菊さんは、東洋人であることも相まって、一部では煙たがられている模様。
感じ悪ぃな、こいつら。話の流れを聞いていると、自業自得だろうに。
つまり、あいつがしっかり者の有能で、てめえが馬鹿な無能だからだろうが。
こういうの、マジムカつくぜ。あいつも苦労してんだな。

モ「ひょろひょろで細っこくって、女みてえなツラしてやがる」
モ「フリードリヒ上官やお偉いさんに、どうやって取り入ったのやら」
モ「あの綺麗なお顔だ、さぞや上官もお楽しみなんだろうよ」

だんだん下世話な方向へ盛り上がる会話に、ユル姉さんがブチ切れます。

ユ「女の腐ったのみてえなのはてめえらだろうがっ」
ユ「あいつは、あれでも結構強いんだっての」
ユ「てめえらの被害妄想で、親父やあいつを穢すんじゃねえよっ」

酔いに任せて、ビールジョッキを彼らにぶちまけるユル姐さん。
そこで漸く、菊さんも彼女達の存在に気が付きます。

菊「ユールヒェンさん?」
ユ「てめえもっ。言われっぱなしじゃなくて、ちっとは言い返しやがれっ」
菊「危ないっ」

殴り合いの喧嘩に、加勢する菊さんと、菊さんの連れの軍人さん達。
見物人も加わって、どんどん大きくなる騒動。
警察がやって来た気配に、一同散り散りに逃げることに。

菊「ユールヒェンさん、こちらへっ」
ユ「放せっ、俺様はフェリちゃんと駆け落ちの最中なんだっ」
菊「言う事を聞いて下さいっ」
ユ「(本気で怒られて、びっくり)」
菊「貴方がこんな所で逮捕されれば、御父上の立場はどうなりますか」

早くこちらへ。手を引かれ、結局そのまま逃げるようにして、家に帰宅。
一夜が明けて、酔いが醒めた所で、フリッツ親父に叱られつつ、
でもまあこれで、あの男も呆れて自分を嫁にしたいと思えねえよな。
あっちから婚約を断ってくるだろうと思いきや。

フ「いや、彼はお前をとても気に入ったそうだ」
フ「勇ましく、美しく、とても素敵な女性だと言っていたよ」
フ「この縁談は、彼も随分乗り気になってくれているようだ」

ユ「はあ? なんでだよーっ」

こうして、二人の婚約は、とんとん拍子に進むのでした。



そうか、ブライスバージョンのはいからさんを待つのではなくて、
ブライスさんにはいからさんの衣装を着せればいいのか!
とは言え、手芸、昔っから苦手なんだよなー。
手先が器用なら、衣装の自作するんだけどなー。

プチなマドンナ

ブライスドールですが、さて、既に二体目が我が家に到着しました。
とは言え、こちらは数か月遅れになった、姉へのお誕生日プレゼントです。
プチプライスドール、プリーズプリエ。ちっちゃなバレリーナさんです。
幼い頃バレエを習っていた、バレエ好きの姉へのチョイスなのです。

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勿論、自分の趣味の押し付け。姉は別にドールが好きな訳はありません。
でも正直、あげるのが惜しいくらいに、こっちも可愛らしいんだよなー。
髪をアップにしているので、頭の継ぎ目が見える辺りがクソ愛くるしいのだ。
姉曰く「じわじわ可愛く見えてくる」だそうです。でしょでしょ?
勿体ないらしくて、箱を開けようとしません。それはそれで勿体ないな。

しっかし、プチはまだマシ(それでも結構なお値段)なのですが、
一番人気のネオサイズはくっそお高くて、後発組にはかなり辛い仕様ですよね。
欲しい! 可愛い! これは! と思ったものが、
どれもこれも悉く激しいプレミア価格っぷりで、なかなか手出しできません。

それにしても、最近のネット通販の対応の速さには目を瞠るものがありますな。

日付が変わる頃に購入ボタンぽち

即入金案内メール

翌朝出勤前にコンビニ入金

帰宅すると小包が部屋に

勿論ショップの場所にもよるのでしょうが、24時間さえ掛かっちゃおりません。
凄いな、ア○ゾン。何処まで限界に挑戦するんだ……。

独逸はいから娘

今更ですが、「はいからさんが通る」の妄想をしてみました。
定期的に訪れる、古典少女漫画妄想。いや、好きなんですよ。お約束ネタ。
個人的にガラかめ、ベルばら、はいからさんは、三大少女漫画金字塔です。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユル、はいからさんパラレルです。



これはやっぱり菊ユルでしょうね。舞台は日本ではなく、ドイツになります。
おきゃんで現代的思考のユル姉さんと、ドイツに留学中の日本軍人の菊さん。
時代は明治の頃。出会いはやっぱり、あの伝説のシーンからはじまります。
通学路、並木通りを自転車に乗ってて、蜂に驚いて見事に転んだユル姉さん。

ユ「いってーっ」
菊「大丈夫ですか?」

こちらではあまり見かけない東洋人の彼に、驚くユル姐さん。

菊「お手をどうぞ。立てますか?」
菊「こちらの女性はとても活動的だとは聞いておりましたが」
菊「慣れないものを無理に乗り回すのは、やはり危険ですよ」

なんだこいつ。なんだこの言い方。俺様、ホントは自転車得意だっつーの。

ユ「結構。これくらい自分で……」

差し出された手にそっぽを向いて、自転車のハンドルを手に、
小鳥のようにカッコ良く毅然に立ち上がり、サドルに乗ろうと足をかけるけど、
なんとハンドルが取れてしまって、足を空振り地団駄を踏むユル姐さん。
それを見て、思わず吹き出す菊さん。

菊「(笑いが止まらない)いえ、その、し、失礼っ」
ユ「(むっかー)俺様が止めて差し上げましょうか」
菊「ど、どうやって?」
ユ「こうやって」

菊さんに平手打ちをするユル姐さん。それに驚いて、漸く笑いが収まります。
尤も、ユルさんなら平手と言わず、拳が出そうですけどね。

ユ「東洋ではいざ知らず、これがドイツの流儀だ」
ユ「女性を笑うなどと、エチケットに反すると思うがな」
ユ「お前みたいな奴がいるから、女性の地位が向上しないんだよ」

また随分とじゃじゃ馬な……こちらの女性は、随分と気が強いようですね。
まあ、確かにこちらも無礼だったと言えばその通りですが。
叩かれた頬を擦りながら、ふらふら自転車を漕ぐ後ろ姿を見送る菊さん。
なんなんだ、あの東洋人は。まあちょっと可愛らしい顔をしていたけど、
まだ子供の癖に……でも、軍服を着てたな……あれ? 子供じゃねえの?
憤慨しながらも、珍しい東洋人の事が忘れられないユル姐さん。
とまあ、そんな最悪の出会いをした二人。

さて、ユルさんが学校から帰宅すると、屋敷に客が来ております。
フリッツ親父に呼ばれ、珍しいなと思いつつ、応接室へ行くと。

ユ「なんだ、親父」
フ「ああ、ユールヒェン。お前もきちんと挨拶しなさい」

菊「(今朝のじゃじゃ馬)」
ユ「(今朝の笑い上戸)」

菊さんは、古い家柄に生まれた、ドイツに留学中の日本陸軍軍人さん。
しかも、バイルシュミット家とは深い縁があったりします。

フ「ユールヒェン、彼に我が家の庭でも案内しなさい」

日本のお見合いでは定番の言い回しですが、ドイツではどうなんだろう。
押しやられるように二人きりにされて、微妙な空気を感じつつ、
首を捻りつつ、それでも言われるままに庭を案内するユール姐さん。
途中で一旦少し席を外し、戻って来ると、菊さんはベンチでうたた寝しています。
なんだこいつ。軍人の癖に無防備な。てか、マジで子供みてえな面だな。
如何にも育ちの良いお坊ちゃん風だし、細身だし、小柄だし。
親父は随分買っていたけど、こんなんで、軍人なんてやっていけんのかよ。
よーし、俺様が試してやるぜ。ニヨッと笑い、剣術練習用の剣を手に持って。

ユ「隙ありっ」
菊「うわっ」

ユル姉さんの剣を、なんとか腰の剣で受け止める菊さん。

菊「いきなり不意打ちとは卑怯なっ」
ユ「東洋のサムライとやらは、常に油断をしないと聞いたが?」
菊「女性を相手に、剣など向けられませんよ」
ユ「女だと思って甘く見ると、痛い目見るぞ」
菊「……では、真面目にお相手しましょう」
ユ「へえ……お前、なかなか強そうじゃないか」

こうして庭で剣の試合を始める、菊さんとユル姐さん。
それに気付いたフリッツ親父が慌てて発したのは、衝撃の真実。

フ「止めなさい、ユールヒェンっ」
フ「彼は、本田君は、お前の許嫁なんだぞっ」

ユ「……はあ?」

呆気にとられるユル姐さん。思わずぽかんとする彼女に。

菊「隙あり、一本っ」

初めて剣術で負けたユル姐さん。どういう事だよ。それに許婚ってなんだよ。
しかも、相手は東洋人? 知らねえよ。聞いてねえよ。てか、初めて負けたよ。

ユ「悔しいーっ」

そこからはじまる、二人の恋物語ってか?



物語そのまんまの流れですが、全く違和感が無いぞ。
健気で女だてらな紅緒さんと優しく穏やかな少尉はユル菊っぽいですが、
話の流れ的にはギル桜でも面白くなりそうなんですよね。

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