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花は咲いている

013瀬戸内国際芸術祭旅行

「家プロジェクト」とは、村の古い廃屋を改築して作品を展示する、
直島発祥、瀬戸内アート独特のプロジェクトになるのかな。
案内所で配布している地図や公式本を見ながら、島を散策して回るのですが、
それがなんだか探検しているみたいな気分になって来ます。
家プロジェクトは撮影不可が多いのですが、屋外展示作品は撮影可。
懐かしさすら感じる風景の中、作品を発見すると、おお! と嬉しくなります。



コンタクトレンズ。レンズの向こう、大きさや見え方は人それぞれ。

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犬島にでっかい犬。物言いたげな目が、妙にリアルで可愛い。

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石職人の家跡。島の石や民家の梁などを使っております。

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前回の芸術祭で最も感動したのが「I邸・眼のある花畑」でした。

案内ボランティアさんに促されて、最初の部屋へ

何も無い部屋の白い壁に、大きな瞳が瞬きしている映像

瞳には、戦争や餓死した子供など、胸に痛い映像が写っている

今度はこちらへと案内されたのは家の外、花がいっぱい咲いた庭の真ん中

あちらをどうぞ……と見ると、正面にある家の壁には大きな瞳の映像

さっきと似ているけれど、でもこちらの瞳には映像が映っていない

最初に見たのは、辛い事とか苦しい事とか悲しい事を沢山見た、
死に直面した老人の瞳をイメージしています。
反して後の方は、まだ生まれたばかりの赤ちゃんのもの。
産まれてくる子供には、綺麗な花が沢山咲いたこの庭にように、
綺麗なものを見せたいと言う、制作者の想いが込められている……との作品。

今回の芸術祭、そんなI邸にも新しい作品が展示されておりましたが、
綺麗な花畑の庭はそのまま残されており、それがなんだか嬉しかったな。

館内は撮影禁止

013瀬戸内国際芸術祭旅行

瀬戸内国際芸術祭とは、瀬戸内海に点在する島々を舞台に開催される、
トリエンナーレ形式の国際芸術プロジェクトです。
現代アートだけでなく、地元の祭事や伝統芸能も含め、
造形、演劇、音楽、映像、建築など、ジャンルは多岐に渡り、
2010年に第一回が開催されてから、今年は更に規模を大きくしての二回目。
総合プロデューサーは地元とのアート事業に実績のある、
ベネッセの名前でお馴染みの福武財団理事長、福武總一郎氏。
……まあ、単純に言ってしまえば、島のあちこちにあるアートやイベントを、
フェリーで移動しながら、歩き回りながら、巡り、探し、見つけ、鑑賞する、
かなり広範囲で大がかりな期間限定のアートイベントですな。
全部の作品を見て回ろうと思えば、一週間は掛かるんじゃなかろうか。

でもこれ、本当に面白いんですよ。
多分一度行ったら、二回目、三回目……と足を運ぶ人、多いと思う。

犬島では、「家プロジェクト」と「犬島精錬所美術館」が主な参加作品です。
精錬所美術館とは、古い銅精錬所跡の建物をリノベーションし、
そのままアート作品を展示している美術館でして、展示内容も勿論、
元工場として、自然エネルギーの工夫を凝らした建築物も非常に興味深いです。
例えば入館直後、一見すると真っ直ぐに伸びている細くて暗い通路なのですが、
実はそれぞれの曲がり角には大きな鏡が設置されており、
その反射を利用して窓から自然光を通すので、照明を使っていなかったり……と、
なんだかアトラクションに入ったような気分を味わえます。
こちらの館内の作品に関しては、三年前と同じでしたね。
三島由紀夫をテーマとしたアートワークですが、スペースを活用した作品は
不思議で、ちょっと怖くて、三島ファンでなくとも楽しめるかと思われます。

近代産業の遺構

013瀬戸内国際芸術祭旅行

さて、ここで犬島の御案内を。
古くは江戸城や大阪城の採石場として栄えた、瀬戸内海に浮かぶこの島。
最盛期は4000人もの住民がおりましたが、過疎化が進み現在の人口は50人。
端から端まで歩いても、一時間半ぐらいかな? の小さな島でして、
石切り場や銅精錬所がそのまま残る、近代産業の遺構の地となっております。



港の界隈は、綺麗に整備されております。向こうに見えるのは精錬所跡。

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迷路みたいな銅精錬所跡。レンガ造りの建物が、良い味出してます。

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老朽化につき、一部は立ち入り禁止になっています。

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雰囲気のある島でして、廃墟好きな人には堪らないのではないでしょうか。

海を渡った先で

013瀬戸内国際芸術祭旅行

食事後、観光案内所で時刻表と観光パンフレットを貰い、
通り掛かった本屋さんに置いていた芸術祭の公式本を購入。
そして港への無料送迎バスの発着場所へと向かいました。
岡山駅から港までは結構な距離でして、バスで50分ぐらいかかったかな?
市街地から離れ、田んぼに囲まれた細い道を通り、
小さな住宅街にある駐車場に到着、バスを下車。
そこから五分ほど歩くと、小さな港に辿り着きました。

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犬島へはこれで二度目。三年ぶりになります。
その時も今回同様、目的は芸術祭参加作品を観に来たんですよね。
前に行った時に比べると小さな船に揺られて10分ばかり、
そうして日常からほんの少しだけ離れた小さな島、犬島に到着しました。

アートな旅行へ

さて、ここの記事にもさらっと書きましたが、
先月は二泊三日で瀬戸内へと旅行へふらふらと行って参りました。
目的は、瀬戸内海の12の島で開催された、瀬戸内国際芸術祭です。
三年に一度の企画でして、今回の開催期間は既に終了しておりますが、
アートが好きな方にも、あまりアートに触れる機会がない方にも、
広く楽しんで頂けるとても素晴らしいイベントでした。
折角なので、作品紹介も含めて、書き出してみます。



013瀬戸内国際芸術祭旅行

一日目(岡山~犬島~岡山)
朝、出勤タイムに出発。相変わらず、今回も宿泊場所しか決めておりません。
最初の目的地は岡山ですが、大阪からは、実はバスがお勧めだったりします。
新幹線に比べると一時間程時間が掛かりますが、乗り換えいらずで、
料金はほぼ半額、本数も多く、席は直ぐ予約できるし、大体が二座席占領も可。
この日も特に予約も無く、当日の窓口で直ぐ乗る事が出来ました。

途中で一度トイレ休憩があり、後はうとうとしている間に、岡山駅に到着。
先ずは予約しているホテルに荷物を預け、とりあえず昼食へ。
駅に隣接したショッピングセンター内にある「麺屋 匠」です。
丁度お昼時だったからでしょうね、店内は人がいっぱいでした。

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最近どうも、外食ラーメンが重なっておりますな。

連絡が来ました

とらのあなさんで「ポーセリンロード」の通販が、数日中に終了します。
今後、この本に関しての通販の予定はありません。
イベントのみでの販売になりますが、そのイベント自体も参加は未定、
来年一回ぐらいは……と思ってはいるものの、完全に希望的観測なので、
ご希望の方は今の内にお申込みいただけると幸いです。

ここ数日、なにやらぐっと冷え込んで参りましたね。
前の冬に買った一人用炬燵と膝掛け毛布を引っ張り出して来ました。
そろそろストーブも出そうかな。

凄く可愛いィー

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷこぼれ話

戦利品の話。
ショッカーの秘密基地に行った際、やたら嵌ったショッカーガシャポン。
東京ドームシティにもありましたが、全部売り切れになってました。



引っ張れイー。指輪は甥っ子が仮面ライダーショーでゲットしたもの。

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重イー。スマホ立てですが姉がゲットしたものを貰ってしまいました。

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おまけ。文庫本みたいな「田園に歌詩集」購入。カシスゼリーの入ったチョコです。

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ショッカーがやたらと可愛くて、全種類コンプすりゃよかったと後悔……。
今もパソコンデスクのコードを引っ張ったり、スマホを支えたりしています。
ちなみに重イーショッカーには、スマホを背負って貰うと撮影できないので、
代わりにグーデ・デ・ロワのラスクを背負って頂きました。
定番のラスクよりも、冬季限定のチョココーティングの方が好きだったりします。

別れを繰り返し

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行こぼれ話

甥っ子君とのサヨナラの話。
姉宅にお泊りさせてもらう際は、いつも甥っ子君には帰る日を告げず、
前日の夜の寝る間際ぐらいに「明日帰るからね」とさらっと報告します。
あんまり悲しまないようにとの配慮のつもりなのですが、
今回うっかり、それを教えるのを忘れてしまっておりました。
で、帰宅する当日の朝。保育園準備の最中に、

「(今日は園だけど)あしたは、○○こうえんに、あそびにいこうね」

と甥っ子君ににこにこ顔で言われて初めて思い出し、思わず硬直。
しまったなあと、姉とちらちら視線を交わし合いつつ、

「あー……ごめんね、おーちゃん、今日帰っちゃうんだ」

その言葉に、正に「があん」という顔で固まった甥っ子君。
玄関先で保育園に行く甥っ子君をぎゅっとした時は泣きそうでしたが、
姉から聞いた話では、園に到着する頃には普段通りに戻った模様。
そしてその日、園から帰宅してきた時も、

「また、おーちゃん遊びに来てくれるよ」

という姉の言葉に、

「うん、きっとまたくるとおもう」

と気丈に言っていたそうです。ほろり。

・保育園から帰宅→おーちゃんがいない→「ただいまー」と言いながら探し回る

・保育園から帰宅→おーちゃんがいない→口数少なくあまりご飯を食べなかった

……等の段階を幾度か経て、ちびっ子ながらに成長している模様です。
子供は日々、大きくなるなあ。それはそれで、ちょっぴり寂しかったりして。

心ばかりとして

甥っ子君との思い出作り&夏の18きっぷ旅行

さて、電車で揺られて夕方、予定通り名古屋に到着。
ここで一旦駅を降りて夕食にするのも、お約束っぽくなってきました。
頂いたのはお馴染み名古屋名物「矢場とん」の味噌カツです。
駅から近いので、特にこれが食べたい! と思うものが無ければ、
ついこちらに足を運んでしまいます。美味しいよね。

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お腹も落ち着き、電車に乗り、そして自宅に到着しました。お疲れ様。

日程的にどうしても、今回は丸一日移動の日が多い旅程となりました。
一番の目的が「寺山修司記念館」だったので、そこは満足でしたが、
それでももっとあちこち寄り道したかったですね。東北、また行きたいです!

尚、帰宅した翌日に大阪にある某洋菓子のお店にて、
お財布の件でお世話になった、お礼と、感謝と、お詫びを込めて、
青森三沢で利用した宿泊先に、お手紙を添えて菓子折を配送注文しました。
後日、ご丁寧にお礼のメールを頂いた……までが、今回の旅行の締めですね。
いやホントご迷惑おかけしました。そして、御親切ありがとうございました。

ご飯に合うんだ

夕食は、駅前の商店街で食べました。「味亭 山崎屋」です。
奈良漬のお店ではありますが、奥に和食のレストランがあります。
注文したのは、あしび膳。おうどんとさんまの押し寿司のお手軽なセット。
ザ・炭水化物セットですが、関西では普通の組み合わせ。うどんは汁物なのだ。

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全体的に手の出しやすいお値段設定で、奈良を意識したメニューも多く、
小奇麗で入りやすいお店なので、観光客にも広くお勧めできるお店です。
うどんの出汁味も非常に好み、出汁巻き卵が美味しかったな。
でも、こちらのセットには、奈良漬けがついて無かったんですよね。
奈良漬けの老舗なのに残念。他のメニューにはついておりました。
悔しかったので、個人的イチオシ、きざみ奈良漬けをお土産に購入。

奈良には奈良漬のお店が多数ありますが、こちらのお店は比較的味付けが甘め。
店頭では、野菜は勿論、ちょっと変わった果物の奈良漬けから、
サブレやアイスなどの奈良漬けスイーツなるものも販売されております。
奈良漬けは専門店の美味しいものを食べてから、結構好きになりました。
苦手な方は是非一度、老舗の専門店のものにチャレンジして欲しいですな。

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