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読むのは遅いです

読書覚書



・「幽霊刑事」有栖川有栖
久しぶりのミステリー。とある繋がりからの流れで、手に取りました。
流石は大御所作家様、実に正統派の推理小説です。
話の流れに無理が無く、読み易く、綺麗に整理整頓されていて、
ヒントもきちんと判り易く表現して下さって、読んでいて安心。
目が潤む切ないシーンもあって、ラストもとても感動的でした。
作者氏は執筆途中でメモの類は書かないそうですが、すごいな。

・「柳生忍法帳(上・下)」山田風太郎
特筆すべきは、悪役の絶倫っぷりか?ヤり過ぎやねん!<裏手突っ込み
山風氏の作品はあまりにも奇想天外に過ぎるのですが、
理屈で無く、夢中にさせるだけの「読ませる力」があります。
アクションはもとより、節々に挿入されるお色気シーンもまた美味しい。
今回のスポコン十兵衛先生も、男が惚れる男前。強いのは大前提ですが、
優しく、野性的で、自然体で、ユーモアもあり、鈍いけれども女性には紳士。
なんだ、この理想の男性像は!めろめろじゃないか!負けたよ、山風先生!

・「町長選挙」奥田英朗
文庫化を心待ちにしておりました、ドクター伊良部シリーズ第3弾。
コミック並にすらすら読み進んでしまいます。一冊があっという間。
主人公のルックスが北の将軍様似…という表現には、
思わず吹き出してしまいました。笑わせる文章が本当に巧み。
1、2作目は、実に判り易いモデルがいますよね。3作目もいそうだな。
毒はありますが、ラストには必ずほっと笑顔になれます。続編が楽しみ。

もひとつ舞台語り

昨日の続きになりますが。

「サロメ」に続き、同時期にテレビ放映されていた
同S・バーコフ氏演出、カフカの「変身」のビデオも改めて鑑賞。
内容だけに、観終わった後は鬱になります。もやもやする話ですよね。

宮本亜門氏主演のこちらも、非常に実験的で芸術度の高い作品。
舞台に鉄の棒を組み立てたセットを使っていたのですが、
照明効果でそれが蜘蛛の巣にも似たシルエットを作り出します。
巧妙に計算された影の演出が生かされた、素晴らしい舞台美術でした。

役者陣は豪華な実力派ばかりで、充分見応え有り。
主演の宮本氏は、変身後の「虫」の役を汗だくで見事に好演。
かさこそとした、ぞっとする程リアルな「虫」の演技には絶句しました。
これだけ肉体的に大変な役を、よくもここまで見事にこなしました。
服の上からでも判る腕の筋肉が、流石に半端無かったです。

―削除済み―

「ガラスの仮面」の演技に対する取り組みや表現に、
「んなアホな…」と思う事は多々ありますが、この作品の氏を見ていると、
強ち漫画の世界だけでもないかな…と思えてきました。

舞台語りですが

漫画「ガラスの仮面」のお話。

作中劇で、個人的に非常に観劇したいと思ったのが、
亜弓さんがパントマイムで演じていた、一人舞台「ジュリエット」。

どんな舞台になるのかなーと考えて、ふと頭に浮かんだのが、
十年以上昔に上演された、スティーブン・バーコフ氏演出の「サロメ」。
当時かなり話題になった舞台で、テレビ放映されたものを観たのですが、
確かそれをビデオに録画した筈…と、あちこち探して漸く発見。
ビデオデッキのコードを久しぶりに繋いで、改めて鑑賞しました。

やっぱり何度見ても、凄まじく素晴らしいんですよ。これが。

セットも小道具も使わない、全てパントマイムでの演劇ですが、
役者の動作と台詞が、殆どスローモーションで表現されています。
照明も衣装も音響も非常にシンプルながら、
妖しく、美しく、幻想的で、透明感があり、
頽廃的な空気が見事に表現されていて、
有名な七枚のヴェールの踊りの艶めかしさも秀逸。
演出氏の鬼才っぷりが、遺憾なく発揮された見事な舞台でした。

自分の中で、間違い無く「再演して欲しい作品トップ5」に入るな。
でも、劇場に見に行ったら、本気で魂持って行かれそう…。

早速作ったらしい

5月の御題

「筍」
真っ直ぐに伸びる、ただ一心に、頭上の青を信じて



姉の誕生日が近かったので、プレゼントを贈りました。

コチラ→生キャラメルポット

生キャラメルが、レンジで簡単に作れる「おもちゃ」です。
結構人気の商品みたい。むしろ自分が欲しかったんですよ、これ。

漸く紅天女編突入

「ガラスの仮面」は、やっと文庫本22巻まで読みました。
水城女史がお気に入りです。彼女のポジションは実に美味しい。
亜弓さんとマヤは、舞台を離れればむしろ仲良しさん希望。百合に非ず。
亜弓さんには、チラ見でふふんと鼻で笑いつつ、
社長の例の白目攻撃を受けながら、マヤといちゃついていてほしい。わざと。

そして相変わらず妄想。
以下、ネタバレ有、ジャンル混合要注意。



●楊太さんの場合

・紫の薔薇の師叔と、北島王子
口ではいつも憎たらしい事を言っていたけれど、
その実は優しく、ずっと楊ぜんの成長を影から見守る師叔。
楊「やはり…貴方が紫の薔薇の人だったのですね」
望「わしは、お主の父と師匠を殺した男だ。憎まれて当然なのだ」
楊「どうして今まで黙っていたのですか」
望「…わしはずっと、お主の教主としての成長を見守っておるよ」

師叔では無く、むしろふっきゅん。
窓辺に立ち、目元に縦線、こめかみに汗、苦笑…はお約束で。

・速水王子と北島師叔なら、桜小路君は普賢さんでしょう
普「望ちゃん、寒くない。ほらこれを着ててよ」
望「って、それではおぬしが寒いであろう」
普「僕は大丈夫。あ、あそこの席が空いているよ。一緒に座ろう」
望「う、うむ」

仲良くじゃれ合う二人を、少し離れた距離からあの白目で見つめ、
いちいち大袈裟にハートブレイクンな速水王子。

…楽しい。

●悟チチさんの場合

・北島悟空さなら、姫川亜弓はベジータさんだろうな
悟「すげえ。おめえ本当にすげえ役者だなあ」
ベ「馬鹿野郎。ライバルに、何拍手なんてしているっ」
悟「おめえ、天才なんだな。オラ、びっくりしたぞ」
ベ「ふん、当然だ。貴様とは出来が違うんだ」

天才肌の悟空さと、影の努力家ベジータさん。
ベジさんには、薔薇を背中に、星を周囲に纏って頂きたい。

・ここであえて月影チチさん投入
チ「何しているだ。そっだら事では御飯ちゃんの父親は務まらねえべ」
悟「でもよお、チチ。オラ、腹減っちまって…」
チ「馬鹿言うでねえ。その台詞を覚えるまでは、晩飯抜きだべ」
悟「いいいっ?ちょっと待ってくれよ」

それを「お母さん…」と呟きつつ、心配そうに見守る御飯ちゃん。
隣には、腕を組んだピッコロさんがふんと鼻を鳴らせている…て感じ。

予想以上にナチュラル。困った、笑いに持ち込めないぞ。

●おまけ

・速水社長が名前を伏せて、マヤちゃんを舞台に招待する流れ。
舞台の幕が上がる直前に現れ、隣の席に座る社長に、
一体何を企んでいるんです?!と腰を上げようとしますが、
そんな彼女の手を握り、席を立たせまいとします。
幕が上がっても、そのまま握った手を離さない社長に、
戸惑いを感じつつ、頬を染めて抗議するマヤ…というシーンを見て。

マヤ「手を放して下さい、私逃げませんから」

cotton「手を放して下さい、舞台を観るのに集中出来ませんから」

まず間違いなくこう言いそうな、色気のない自分に乾杯。
女子らしい気恥かしさも、照れも、トキメキもあったもんじゃない。

両手いっぱいに収穫

鉢植えのサクランボの樹が、実をつけました。
去年は結構鳥に食べられちゃったので、
今年は早い時期から鉢を温室に移動させておりました。
ミツバチが激減してるとの話がニュースにもあったので、
母がティッシュで受粉させていたそうです。
お陰で豊作。予想以上に甘みもあって、美味しかったです。

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さくらんぼって、絵になるなあ。

お題はじめました

ちゃんとこなせるかは判りませんが、お題を始めてみます。
一か月に3タイトル、オリジナルの一行散文が基本。

5月のお題・・・「鈴蘭」「筍」「向かい風」



「鈴蘭」
清楚な色彩の下、地下茎には確かに毒が眠っている



…こんな感じのもの。確か、鈴蘭の球根は毒だったので。
散文って言うか、むしろ書きなぐりです。
楊太か悟チチで!とも考えたのですが、まずはこれで様子を見てから…。

お題は自分で書けそうなものを適当に見繕ったものなので、
もしも使用されたい方は任意でどうぞ。

36のお題一覧

1月・・・「椿」「御神体」「氷」
2月・・・「梅」「チョコレート」「雪」
3月・・・「土筆」「春霞」「花冠」
4月・・・「桜」「苺」「新生活」
5月・・・「鈴蘭」「向かい風」「筍」
6月・・・「紫陽花」「てるてるぼうず」「虹」
7月・・・「百合」「海底」「流れ星」
8月・・・「鬼灯」「夏祭り」「シャボン玉」
9月・・・「彼岸花」「月光」「無花果」
10月・・・「金木犀」「林檎」「黒猫」
11月・・・「柘榴」「影法師」「ティーカップ」
12月・・・「柊」「大掃除」「葡萄酒」

ファンタジスト三昧

予約していた限定コスメを、漸く受け取りに行きました。
ボーテドコーセーのファンタジストシリーズ、2009年初夏の限定色です。
特典として、ミニサイズのエナメルをおまけしてくれました。

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アイカラーに発色は無く、金銀それぞれの大粒ラメが付きます。
アイライナーは黒と茶。こちらもラメ入りですが普段にも使えそう。

今回は見送るつもりでしたが、実物を見ると欲しくなるんですよね。
一生かかっても使い切れないくらいのアイシャドウを買っているので、
本人的にはかなり自粛しているつもりですが、
相変わらず限定の言葉に見事踊らされています。馬鹿です。
来月発売される同シリーズのコフレ?勿論予約済みですが何か?

桜の森の満開の下

今年はかなり桜を堪能できました。
折角なので、記念として。



地元の神社の枝垂れ桜

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京都の枝垂れ桜

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東京、千鳥が淵のソメイヨシノ

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地元の公園の山桜

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近所のスーパーの横にあった八重桜

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どれも綺麗。桜大好き。

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