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絶景レストラン

九州ぐるっと夏旅行・32

お昼ご飯は、園内にあるレストラン「桜華亭」で頂きました。
朝をしっかり食べたので、それほどお腹は空いていなかったけど、
でもやっぱり郷土料理は食べておきたいし……と、選んだのは鯛茶漬け。
さらさらっとお腹に入るかなーと思ったチョイスです。

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味噌だれのついた鯛のお刺身に、わさびを溶いて、ご飯の上に乗せて、
更にその上からお茶をかけます。なんか不思議。
ちょっとお味噌汁ぶっかけご飯わさび風味って感じ? 
お刺身は新鮮で美味しかったです。鹿児島のお魚、もっと食べればよかったな。
このお店からの眺めはかなり良く、桜島を満喫しながら、お食事を楽しめました。

南国風日本庭園

九州ぐるっと夏旅行・31

文化財指定庭園でもある名勝、仙厳園は、桜島を築山に、
湾を池に見立てた、雄大な景色が魅力の庭園です。



美しい桜島が一望できる、広々と開放的な庭園。なんか公園みたい。

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でも奥に入れば、日本庭園らしい森の中のような風情も伺えます。

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入り口にある島津家の甲冑。頭に白狐様がおるよ。

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亜熱帯系の植物も植えられていたり、中国(沖縄?)風の建物もあったりと、
そこはかとなく南国風っぽいのが、お土地柄を表していて面白いな。
園内には、日本最初の水力発電ダムや、幕末の大砲、示現流コーナー、
かなり珍しい薩摩焼の磁器等、興味深い展示物も見ることが出来ます。

桜島を望む御殿

九州ぐるっと夏旅行・30

無事観光周遊バスに乗り込み、到着したのは島津家の離れ、仙厳園。
なんというか、こちらの庭園は、南国風で視界が広い印象だったな。
尤も、これはこの日、やたらとお天気が良かったからかもしれません。

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折角なので、有料の専門ガイド付の御殿見学もしました。
島津の御殿様が本邸として使っていた建物の中を案内&説明して貰い、
最後はお抹茶と和菓子を頂くのです。美味しかった。

熊本でも本当に久しぶりの良いお天気だったようで、
「これだけ見事に桜島が見えるのも珍しい、今日はラッキーですよ」と、
複数のスタッフさんの口から聞きました。確かに、すごく綺麗だったな。

向かいには教会

九州ぐるっと夏旅行・29

ここまでのどんより天気と打って変わって、この日は凄くお天気が良かったです。
振り返ってみれば、この夏は、ホントお天気が悪い日が続いていたんですよね。

アーケードを通り、のんびり歩きながら到着したのは、ザビエル公園です。
ひっそりとして、気が付かずに通り過ぎてしまいそうな公園には、
日本に布教にやって来た宣教師の銅像が建てられておりました。

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そして、ここで観光用のバス停留所を発見。あれ? ここも通っていたっけ?
パンフレットを確認すると、観光バスは複数の周遊ルートがありまして、
なんとここを通るルートなら、本数も多く、行きたい場所にも停車するのです。
隣のバス停までお散歩したタイミングでバスが到着したので、
これ幸いと乗り込みました。うわー、良かったー。

迷い道も人生さ

九州ぐるっと夏旅行・28

5日目(鹿児島)

ホテルから出て、パン屋さんで朝食を食べました。

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この日は一日、観光用の周遊バスを利用する予定です。
案内所で貰った時刻表をみると、あまり本数が多くはなさそうなので、
乗り過ごさないようにと、少し早目にバス停に到着。
観光用に目立つバスなので間違いないよねーと安心していたのが馬鹿でした。
あ、あれだ! とこちらにやって来た目的のバスが、
停車することなく、そのまま目の前を通り過ぎました……あれ?

どうやら、バス停を間違えていた模様。

ええーと絶句するも、行ってしまったバスにはもう乗れないし。
次のバスに乗るにも一時間以上待たなきゃいけないし。
仕方ないからこの辺りの観光名所でも廻ろうか……と気持ちを切り替えて、
観光マップ片手に朝のお散歩気分で、違う場所へと向かいました。
何やってんだろ。これが、別に珍しい話ではない辺りが、アレですが。
初っ端から予定が崩れた、鹿児島ツアーです。

いやされたいよ

ジャンプ+妄想。漸く祖国が出てきて、嬉しい嬉しい。枢軸可愛いです。
そして、相変わらず変な所に目が行ってしまいます。
今回すげえ気になったのは、祖国が持っていた「おしるこ」缶。
あんこ好きとくれば、師匠をまず連想する辺りが、普日領のお約束。

以下、妄想。ジャンル違い、カプ違い、要注意。
ヘタリア、普日、ほんのりロマ日です。



営業スマイルでプレゼンをした祖国ですが、連日の激務でお疲れモード。
漸く終わって、一人休憩ルームに向かいます。

ふー、疲れました。こんな、人前で発表したりするのって、苦手なんですよね。
ここ数日、殆ど家に帰っていませんけど、預けているぽち君は元気でしょうか。
家に帰っても、掃除とか、洗濯とか、全然していませんでしたよね。
あー、散らかりっぱなしの、ぽち君も迎えてくれない家に帰るの、辛いです。
いっそ、玄関にパソコンでも置いておきましょうか、入って直ぐの、真正面に。
鍵を開けたら自動で電源がオンになって、画面がが立ち上がって、
で、嫁が笑顔で出迎えてくれて……これは、良いかもしれません。
誰かにお帰りなさいって言って貰えると、癒されるじゃないですか。
そうなると、扉を開けるタイミングと距離から、
立ち上がりと画面表示の時間を短縮させる必要がありますか。
別に嫁じゃなくても、例えば単身赴任の家族と繋げるとか、独居老人とか、
帰宅したタイミングで繋がる通信機能とか。ああ、防犯にも使えそうですよね。

……等と、取り止めの無いことをつらつら考えるくらい、疲れております。
自販機で何を飲もうか考えて、そろそろ寒くなって来たので、ホットが増えてて。

あ、おしるこなんて入っています。一年ぶりに見ました。甘いの欲しいです。
糖分は疲れた頭にも良いですからね……って、
どなたが最初に教えて下さったんでしたっけ。
あ、そうか。開国の頃、留学に行った時、師匠が教えて下さったんですよ、確か。
あんまり根を詰めるこちらに、そう言ってわざわざ手作りのクーヘンを頂いて。
甘くて、しっとりしてて、卵とバターがたっぷり入ってて、
外国のお菓子はこんなに美味しいのかって驚きましたっけ。

プルトップを開けて、こくりと一口、ほっと一息。
壁に頭を持たれかけて、脱力して。

プロイセン君、あんこ好きでしたよね。欧米では、苦手な方が多いのに。
お饅頭とか、羊羹の食べ比べをしたり、おはぎも好きで沢山食べてましたね。
気まぐれみたいに時々来ては、蔵とか家の掃除を手伝って下さって。
プロイセン君が居てくれたら、部屋が散らかることはないでしょうね。
まったく、爺はしょうがねえなあ……とか言いながら、でもきっちりしてますし、
綺麗好きだし、意外に細かい所に気を配って下さるから、頼りになるんですよね。
やっぱり根っからのお兄ちゃんですよね、あんな世話好きな所は。
ドイツさんはプロイセン君の事を過保護だって言ってましたけど、
でも、誰かに過保護なくらい心配して貰うのって、
してくれる人がいるのって、本当はすごく貴重なことなんですよ。
多分ドイツさんは、生まれてずっとそんな人が当たり前に傍にいるから、
そのことに気が付かないのかも知れませんが……いえ、
あれは案外、彼なりの照れ隠しだったりするのでしょうか。
でも、良いなあ。羨ましいですね。

何となく、自分を振り返って切なくなる祖国。
じわ、と涙腺が緩んで、誤魔化すように壁に肘をついて、視線を落とします。

私も、お世話して貰いたいです。こんなにたくさん頑張って疲れた時ぐらいは。
綺麗に掃除した家に帰って、ぽち君と一緒にお帰りなさいってお出迎えてされて、
あったかい家庭料理とか、太陽の匂いのするお布団が、ちゃんと準備されていて、
疲れただろ、お前はよく頑張ったなって、頭なでなでしてもらいたいです。
良いなあ、会いたいなあ……プロイセン君に会いたいなあ。癒されたいなあ。

イ「日本、お疲れだー」
日「あ……イタリア君。これはお恥ずかしいところを……」

つまり、こういう流れだったんですね。自分に都合よく考えるの、すげえ得意です。

イ「俺、褒めるの下手かなあ」
ド「あれは日本なりの喜びの表現だぞ」
イ「そうなの?」
ド「ああ、兄さ……兄貴もそう言っていた」
イ「プロイセンが?」

そして、その夜。帰宅して、玄関で驚愕のまま立ち尽くす祖国。
あれ、なんでここにぽち君がいるんですか? それに、どうして?

プ「おー、お帰り。ぽち、引き取ってきておいたぞ」
日「な……ん、で、プロイセン君がここに?」
プ「お前がかなり疲れているようだって。ヴェストが。まーた無理したんだろ」
日「えっ、ええっ?」
プ「部屋も散らかっていたし、お前にしては珍しいな。余程大変だったか」
日「(お部屋が片づけられています……お洗濯物も。ご飯の匂いも)」
プ「良いプレゼンだったって言ってたぜ。流石日本だって。やるじゃねえか」

ほら、早くスーツ脱いで、着替えて来いよ。それとも、先に風呂に入るか?
わしわし頭を撫でられて、思わず涙目になる祖国。そんな祖国にうろたえる師匠。
ロマ日好きなら、おはぎの御裾分けをして貰っていたロマーノさんってのもアリ。

ロ「おせーぞ、てめえ。俺様の特製ディナーが冷めちまうじゃねえか。ちぎー」

きっと、濃厚なむちゅーで迎えてくれて、ついでにコーヒーも出してくれるはず。
そして、日々頑張る祖国に伝えたい言葉。

プ「まだまだ力不足ですって言う、お前の向上心は悪くねえけどよ」
プ「でも、もうちっと素直に喜んでも良いと思うぜ」
プ「んでもって、もっと頑張った自分を褒めてやれよ」
プ「でないと、疲れるだけだろ」
プ「ま、仕方ねえから、今日のところは俺様が褒めてやる」

プ「疲れたろ、よく頑張ったな、日本。ほら、来いよ。撫でてやるぜ」



癒されたいのは、自分かも知れません。
でも、萌えに癒されていたりもします。
病気ですね、疲れているんですね、そうですね、さっさと寝よう。

ウヰスキー物語

朝ドラ「マッサン」パロ、その2。
相変わらず、ネットのまとめを見ながら書いています。ちゃんと見たいな。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユルです。



ドラマは、結婚した二人が日本にやって来るところからの話だそうですね。
夢を追いかける菊さんと、印象とは裏腹に、健気で内需の功なユル姐さん。
そして、隙あらば何気にいちゃいちゃ夫婦。あつあつやねー。

湾「ネエネエ、ユールヒェンさんは、菊さんの何処が好きなノ?」
ユ「(んふふ~と笑って)全部スキ」

好き好き大好きだぜ、イッヒリーベディッヒーとじゃれるユル姐さんに、
ほっぺに手を当てて照れつつも、やっぱり嬉しい菊さん。初々しいな。

異国の嫁なんてと、日本の家族に結婚を認めてもらえないユル姐さん。
挙句、菊さんの婚約者まで現れます。勿論、菊さんは全く知りませんでした。

ユ「あいつは、菊の事が好きなんだ」
ユ「でも、俺の方がもっともっと菊の事、好きだ」
ユ「だから、負けねえよ」

辛い思いをする奥さんに、やっぱり二人でドイツに帰ろうかと菊さんが提案すると。

ユ「ホントは帰りたい。親父に会いたい、今すぐ」
ユ「でも帰れねえ。どうしてだと思う? お前の夢を叶える為だろっ」
ユ「今更ドイツに帰っても、行くトコなんてある訳ねえよ」
ユ「家族も、故郷も、全部捨てて、お前に、お前の夢についてきたんだっ」
ユ「お前が日本でウイスキーを作る、その為に二人で日本に来たんだろっ」

健気なユル姐さんに泣けますな。良い嫁だよ、全く。
ドラマでは和食を作るのに四苦八苦するエピソードもありましたが、
意外に器用なユル姐さんはあっという間に習得しそうだな。
実際の竹鶴夫人は漬物を漬けたり、日本人よりも日本人らしいと言われた模様。
糠漬けするユル姐さんってのも良いな。糠臭い姐さんか、新たな魅力発見。

ユ「……お前最近、愛してるって言わなくなったよな」
菊「えっと……日本人はそういう事、あんまり言わないんですよ」
ユ「でも、ドイツではちゃんと言ってたろ(ぷっぷくぷー)」
菊「……愛し(咳払い)……イッヒリーベディッヒ」
ユ「んー、聞こえねえな(ニヨニヨ)」
菊「(耳元で、そっと)愛しています、イッヒリーベディッヒ」

ここでスーパーいちゃいちゃタイム。尚、ベットに引きずり込むのはユル姐さん。
おいてめえ、今夜は寝かせねえからな、てな感じで。安定の肉食系女子。
この二人の住居、狭い長屋家屋の畳の部屋にベットを二つ並べて寝ていたり、
ダイニングテーブルを置いたりするミスマッチ感が妙に可愛いですな。

そうして菊さんは、サントリーの社長と出会います。
いろいろ意見が食い違いつつも、ウイスキー製造を目指す者同士の二人。
そしてここで、かの有名な赤玉ポスターですよ。例の半ヌードのね。
素晴らしいポスターに驚く菊さんに、次の広告の話を持ち掛けるのですが。

ユ「どうした、菊。なに、怒ってんだ?」
菊「良いですか、もう絶対にあの大将とは会っちゃ駄目ですよ」
ユ「大将……ああ、あの社長か?」
菊「あの人、ユールヒェンさんをポスターのモデルにって言うんです」
ユ「あー。なんか、話が見えねえんだけど」
菊「冗談じゃありませんよ。人の奥さんをなんだと思っているんですかっ」

ドラマでは結構夫婦喧嘩していますよね。
喧嘩した翌日、いつまでも起きてこないユル姐さんに。

菊「えっと……ユールヒェンちゃーん、朝ですよー。朝ご飯食べませんか」
ユ「(布団に丸まり)オレサマ、ガイジンナンデ、ニホンゴワカリマセン」

きーっと怒って、ベットの上で一人足をじたばたする姐さんは可愛いと思う。

ユ「菊のアホ。ドアホ」

姐さんが怒ると、菊さんは一人おろおろと戸惑ってしまいそうだな。
で、そんな態度や言葉足らずな反応に、更に姐さんが苛立つことになりそう。
でも、菊さんは不器用なりに、決めるところは決めてくれる人だと信じている。

菊「ユールヒェンさんのいない人生なんて、考えられません」
菊「その……日本は、亭主関白の国なんです」
菊「この手、絶対に離さないで下さい」

ユ「……おうっ」

例のおでこごっつんこのポスター、どなたか描いてくださいマジお願いします。



この時代、日本は世界にあるいろんな良いものを取り入れようと
必死に奮闘していたんですよね。
勿論綺麗ごとではなく、ドラマのように良い話や成功ばかりではないでしょうが、
それでもひたむきな姿勢は素晴らしく、そしてとても尊い。
先人のそんな努力の元、今の日本があるんですよね。

ウヰスキーの父

朝ドラ「マッサン」パロです。この手の題材はすごく好き。
でも実の所、ドラマは全く観ておりません。朝ドラの名を借りた別物です。
ネットでのまとめを見ながら書いているので、いろいろと間違っております。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、菊ユルです。



場所はとりあえず、ドイツ。ウイスキーがテーマでも、ドイツ。
親戚や友人を招待したバイルシュミット宅のクリスマスパーティーに、
一人の東洋人が招待されます。それが運命の二人の、最初の出会いになります。

菊「あ、どうも。初めまして(ぺこり)」
ロ「私が呼びました。彼は、同じ大学の友人ですよ、お馬鹿さん」
ユ「ニホン人? ……ふうん」

初めて間近で東洋人を見るな。で、ニホンって、何処にあるんだ?
てか、女っぽいって程でもねえけど、こっちの男に比べてなんか線が細いよな。
肌綺麗だし、黒髪さらっさら。あ、でも意外と指は太いんだな。
物珍しく見てはいるけれど、特に会話を交わす事も無くパーティーは進行。
この地方には、切り分けたクリスマスケーキの中に指ぬきが入っていた女性と、
銀貨が入っていた男性は結婚して結ばれるとの言い伝えがあります。
盛り上がってきたところで、切り分けたケーキをそれぞれ食べていると。

ユ「あ……入ってた」
菊「銀貨が……」

ヒューヒュー冷やかすメンバーに、むっとするユル姐さん。

ユ「こんなの、ただのお遊びだろっ」
菊「そうですよ……すいません、バイルシュミットさん」

私の所為でからかわれてしまって。チビな東洋人相手に、気分悪いですよね。
申し訳なさそうに謝る菊さん。いや、別に、お前が悪い訳じゃないだろうに。

ロ「彼は真面目で、優秀で、とても優しい人物です」
ユ「なんか、弱っちろそうだけどな」
ロ「ああ見えて、彼は柔道の達人ですよ」
ユ「なんだそれ、ニホンの武術か?」
ロ「まあ、私に言わせれば、貴方には勿体ない人ですね」

大学で勉強しながら近くのウイスキー工場で働いているとの話を聞いて、
ちょっと気になったユールヒェンさんはそこへ行ってみることに。
そして工場にて、何やら熱心にノートを取っている菊さんを発見。

ユ「(背後からひょっこり)なにやってんだ」
菊「(びっくり)うわっ、あ、いえ。ちょっとメモを……」

見ると、ノートにはペンでびっしりと書かれた工場のスケッチとメモの記載。
これが後に言う、竹鶴ノート。でもここでは本田ノート。
すげえ、こんなに細かく書いてんだ。ローデリヒが真面目って言ってた訳だな。
感心して菊を見ると、思った以上に近い位置。あ、耳朶可愛いな。

菊「あの……なに見ているんですか」
ユ「お前の横顔(じー)」
菊「はあ……」
ユ「なんつーか、俺達の顔と、やっぱ違うよな」
菊「そりゃ、西洋人の方々に比べると、鼻も低くて、平べったいですよ」

確かに平べったいけど、なんかエチゾチックで、でも造作は整っているよな。
まじまじと横顔を観察していると、だんだん顔が赤くなる菊さん。

菊「その、あんまり見ないで下さい」
ユ「なんでだよ」
菊「貴方はとても美しいから……その、そんなに見られると恥ずかしいです」

顔を赤くしてそう言う菊さんに、思わずつられて赤くなるユル姐さん。

ユ「……アホ」

朝ドラでエリーさんが拙い日本語で「アホ」というのが、ちょっとかわいい。
そんなこんなで、気が付けばしょっちゅう遊びに来るようになります。

ユ「お前、遠い国から、良くこんな所まで来ようと思ったな」
菊「どうしてもやりたいことが……夢がありますから」
ユ「夢?」
菊「私は日本で、日本製のウイスキーを作りたいんです」

ウイスキーの魅力に取りつかれた菊さんは、
働きながらその製造法を学んでおります。
ジャパニーズドゲザを繰り広げつつ、押しかけるように工場に来る菊さんに、
最初は周りの皆も変な奴だと胡散臭く見ておりましたが、
勉強家で、熱心で、探求心旺盛な彼を、今はすっかり受け入れております。
そして、そんな菊さんの人柄に惹かれていくユールヒェンさん。
でも留学生である菊さんは、いつかは日本に帰らなくてはいけない人なのです。

菊「二か月後……日本に帰ります」
ユ「……そっか」

ショックを受けつつ、来るものが来たかと、笑顔で見送ろうとするユル姐さんに。

菊「ユリアさん、私と結婚して下さいませんか」
菊「貴方と一緒に居られるなら、私はこの国に残っても良いと思っています」
菊「ウイスキー造りは、この国でも出来ますから」
菊「私は、貴方と離れたくありません」
菊「私は、貴方を愛しています」

尚、会話はドイツ語。日本語でなら「愛している」って言えない、それが日本人。
びっくりするユールヒェンさん。でも姐さんは、菊さんの夢を知っています。

ユ「お前は、日本でウイスキーを作りたいんだろ」
ユ「日本で、日本製のウイスキーを作るのが夢なんだろ」
ユ「だから……俺が日本に行く」
ユ「お前と夢と一緒に生きてやる。お前の夢の手伝いをしてやる」
ユ「俺様を、一緒に日本に連れて行きやがれ」

半ば駆け落ち同然で日本にやって来た、酒屋の息子の菊さんとユル姐さん。
キャッチフレーズは「二人で生きて行こうと決めました」。
ユル姉さん、ドイツのウイスキー会社の社長令嬢でも良いかもな。



写真で見るマッサンとリタは、如何にもあの時代のモボ&モガ風で素敵ですね。
まあ確かに、洋行帰りだし、国際結婚だし、異国のお酒好きだし、
当時の最先端的な人物だったのかもしれませんね。

我慢が出来ない

九州ぐるっと夏旅行・27

おまけ話、長距離移動のトイレのお話

電車で長距離の移動となると、注意しなくちゃいけないのがトイレ。
幸い、JRは殆どがトイレ付列車が運行しているので、安心と言えば安心。
とはいえ、個人的に電車内のトイレは狭くて使い難いので、
極力乗り継ぎ時間を利用して、駅構内のトイレを使います。
でも、青春18きっぷの期間は、同じように考えている方も少なくなく、
トイレに行ったらあっという間にすげえ行列が出来上がったりするんですよね。

・乗り継ぎ時間がある駅では、とりあえず一目散にトイレへ

そして、意外に多くて利用していたのが、列車停車待ちの時間。
人が少ない電車の時は、貴重品だけを持って、
大きな荷物は座席に置いて行ったりしてました。
時間が微妙で置いて行かれそうで怖いなーって時は、
裏の最終手段として、列車の車掌さんに声をかけて行く時もあります。
「あと、どれぐらい停車時間ありますか?」
「トイレに行ってくる時間はありますか?」と一言伝えると、
気の良い車掌さんなら、さり気に帰って来るのを見ていてくれたりします。

一人旅行とか、青春18きっぷ旅行をするようになって、
「とりあえず、行ける時にはトイレに行っておく」が
習慣になったような気がします。生理現象には逆らえないもんね。

こうも解釈可能

本家さまの竹林ショックが吹き荒れる中、
自分以外にもここに注目した人がいるはずだ! と妄想してみました。

以下、妄想。ジャンル違い要注意。
ヘタリア、普日、本家さまの俺様コンサートネタです。



受けたショックはひとまず心の棚の上に置いといて、
何気に気になったのが、ベルリッツ君が師匠に施された
ドラゴン(脳内では仮面ライダーのドラゴンスタイルの変身音で再現される)衣装。
これって、以前祖国が、綺麗にふりふりさせた子ですよね。
師匠がそれを見て、自分流にやってみたのかなーと思ったのですよ。

ふりふり衣装のベルリッツ君を発見するプロイセン君。

プ「ぷっすー、なんだよこれ、ちょ、ヴェスト、おまえがやったのかよっ」
ド「日本が汚れたベルリッツを洗った時、着せてくれたことがあってな」
プ「へ? なんだよ、あいつ、こっちに来ていたのか?」
ド「プレゼントしてくれたし、折角だから……その、俺はKAWAIIと思うが」
プ「ふーん……てか、相変わらず、妙な所に凝るよな、あいつ」
ド「いや、その、日本では人気があるようでな、こんなのも売っていたんだ」

いそいそとドイツさんが見せるのは、日本で買った犬用の服。
サッカーユニフォームとか、マシュマロパーカーとか、着ぐるみとかね。
因みにドイツさんお気に入りの逸品は、黒い忍び装束、
安心と信頼の日本製、黒のほっかむり付セット。

ド「先日、日本に会議に行った時、ショップに連れて行って貰ったんだ」

種類が豊富で、服だけでなく、いろんなグッズも沢山あったぞ。
流石は日本製だな。作りもしっかりしていて、いろんなスタイルがあったな。
生真面目な顔で、はにかむドイツさんに、なんとなく面白くないプロイセン君。
なんだよ、こいつら。俺様のいないところで、二人楽しくデートかよ。

てな訳で、師匠なりにチャレンジしてみた結果だったのだよ。あの衣装は。

プ「あいつを脅かしてやるぜー」

犬に服を着せる本場ってんなら、絶対これも気に入る筈だよな。
コスプレっつーのも好きだし、写真を撮ってメールで送ったら食いつくだろうな。
ブログにも乗せて、俺様コーディネイトを自慢してやるぜ。

プ「ほら、写真撮ってやるから、じっとしてろよ」

動くなっての。小鳥のようにカッコ良く写真撮影してやってんだぜ。
長時間重たい衣装を着せられて、動かないことを強要されたので、
この時点でベルリッツ君ストレスMAX。
そんな中、わしわしと力任せに頭を撫でられたものだから、
思わず腹が立って噛んじゃったんですよ。
日本に来て、その時の写真を見せながら、その顛末を祖国に話すプロイセン。

日「それで、その怪我ですか」
プ「あいつ、ヴェストの言う事は聞くのに、俺様には反抗するんだぜ」

ぶーぶー唇を尖らせながら、噛まれた手を見せるプロイセン。
これはちょっと治りが遅いかもしれませんね、と心配する祖国。

日「プロイセン君は、力任せに頭を撫ですぎるんですよ」
プ「そんなことねーよ」
日「ドイツさんも言ってましたよ。もっと力を加減して欲しいって」
プ「そんな力入れてるつもりねーけどなあ」
日「髪がぼさぼさになっちゃうんですよ、プロイセン君の撫で方は」

ドイツさんはいつも髪をオールバックに固めているし、
外出中にくしゃくしゃにされると困りますから。
ベルリッツ君だって、折角綺麗な毛並みを乱されると思ったんでしょう。
頭を撫でられるのが嫌な訳ではないのですよ、もっと優しくして下されば。
言われて見ればそうかも……と、わきわき自分の手を眺め、祖国を見て。

プ「おい、ちょっと、練習させろ」

そういって、祖国の頭を撫でる師匠。丁寧に、丁寧に。優しく、優しく。
そおっと、髪を乱さないように、真剣な顔で頭を撫でる師匠に、照れる弟子。
イケメンに至近距離で、真顔でいとおしそうに頭を撫でられるって、
なんなんですかこれ。新しい羞恥プレイですか。
気恥ずかしくなって、つい顔を赤くする祖国に気が付き、によっと笑う師匠。

プ「なんだよ、お前。何照れてんだ」
日「照れている訳じゃありませんけど、その……」
プ「そんなに俺様に撫でられて嬉しいか?」

頭の上の手が降りて、頬を包むように撫で、耳朶をなぞり、
目元をくすぐって、ぷにぷに唇を突いて、手の甲で顎をさらりと掠め。

プ「おーおー、顔真っ赤。おもしれー」

お前、俺様の事好き過ぎるだろ。
によによしながら調子に乗って、唇を寄せようとするプロイセンに、
かちんとした祖国がかぷりとその手に噛みつきます。

プ「いってーっ!」
日「……そんなことだから、こんな感じにベルリッツ君に噛まれたんですね」
プ「あいつが噛んだところと同じ場所、噛むんじゃねえよっ」
日「自業自得ですっ」
プ「ほーお。人に噛みつくような犬には、躾が必要だよな」

以下、貴方の予想通りの展開に。

プ「デカいのは、俺の魅力がわからねーようだな」
ド「また変なちょっかいかけたんだろう、全く……」

ヴェストには言えねえよなーと、さり気なく手を隠す師匠。
祖国に無体しちゃったとか、バレたらやべえよなとか、実は三角関係とか。

現役国だって、国の状態で風邪を引いたり、体調を崩したりするんだもん。
本人がよくわからない中、怪我が治り難かったりする時だってあるさ。
中二病を患う師匠が、間違った方向に勘違いしていても不思議じゃない。

日「一週間ぐらいで治りが遅いって……プロイセン君は若いですね」

いえ、歳を取ると、怪我の治りが遅くて。若い方はそうなんですよね。
笑顔なお爺ちゃん。頑張れお爺ちゃん。
自分に都合良く解釈するの、相変わらず超得意です。

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